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林業の現状①〜収入の低さ〜


〜なぜ「森では食べていけない」のか?〜


こんにちは、モリワク!です。

今回は、日本の林業が抱える最大の課題のひとつ、「収入の低さ」に焦点をあててお届けします。

実はこの問題こそ、私たちが「モリワク!」のような新しい仕組みを立ち上げた根本的な理由でもあります。


林業従事者の収入は、なぜこんなに低いのか?


まず、数字で見てみましょう。

林業に従事している方の平均年収は、約356万円(2022年度時点)。

これは、日本全体の労働者の平均年収(約458万円)と比べて、100万円以上も低い水準です。(【出典】林野庁『令和5年 森林・林業白書』)

しかもこの数値には、不安定な季節雇用者や高齢従事者も多く含まれています。

つまり、若い世代にとって「将来性が見えづらい仕事」になってしまっているのです。


「木を切っても、儲からない」という現実


なぜこんなに収入が低いのか?

その理由のひとつは、木材価格の下落にあります。

戦後、植林されたスギ・ヒノキが今まさに伐採期を迎えているにもかかわらず、木を切っても、売り先が少ない・価格が安いという壁に直面しています。

特に「間伐材(若い木・細い木)」や「雑木」は市場価値が低く、作業の手間に対して収入が見合いません。

【参考】

林業労働者の給与水準:国税庁「民間給与実態統計調査」

木材価格の推移:農林水産省 木材統計資料


高齢化と人手不足の悪循環


林業従事者の平均年齢は55歳以上(※一部地域では60歳を超える)。

若者が定着しない背景には、低収入・重労働・危険という三重苦が存在します。

結果的に、林業は人手不足の状態が続き、森林整備が進まない → 荒れた森が増える → 土砂災害のリスクが上がるという、社会全体に悪影響を及ぼす悪循環が生まれています。

【参考】

林野庁「林業労働力の現状と課題」


「収入の低さ」は、林業だけの問題ではない


一見、林業の問題は“山の中の話”のように思われがちですが、実はそうではありません。

森林が整備されなければ、


・大雨時の土砂災害のリスク増大

・水源涵養(すいげんかんよう)機能の低下

・野生動物の市街地出没の増加

・生物多様性の喪失


など、都市に住む私たちの暮らしにも直接影響する問題へとつながっていきます。


そこで私たちが提案する「新しいカタチ」


「モリワク!」は、こうした林業の課題に対して、「収入の選択肢を広げる」という形でアプローチしています。

従来の「木を売って稼ぐ」だけではなく、

都市住民の「運動したい!自然に触れたい!」というニーズを活かし、“体験そのもの”を新たな収入源として林業の現場に還元する。

このモデルによって、


・林業者の副収入を生む

・都市住民の関係人口化を促す

・森林整備の手が増える


という好循環をつくることができます。


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