林業の現状 〜地球規模の森林危機〜
- rinrinsenzoku
 - Sep 17
 - 2 min read
 
<持続可能性が問われる地球の森林資源>
こんにちは、モリワク!です。
今回は日本だけでなく、世界全体で深刻化している森林危機について解説します。
地球の森林が今後どうなっていくのか、その危機の現状と背景を詳しくまとめました。
・世界の森林減少の現状
世界の森林は近年も急速に減少しています。
国連食糧農業機関(FAO)が発表する「世界森林資源評価(FRA)」によると、過去30年間で毎年約1000万ヘクタールの森林が失われていると報告されています。
これは日本の国土面積の約3倍に相当する面積が毎年消失していることになります。
主な原因は、農地拡大、違法伐採、都市化、森林火災など多岐にわたります。
【参考】FAO「Global Forest Resources Assessment 2020」
・森林伐採が続くと100年で森林消滅の可能性
FAOや国連環境計画(UNEP)が警告するように、現在の森林伐採速度が続けば、100年以内に地球上から森林がほぼ消失する恐れがあります。
この数字は、現状の森林減少ペースを単純に継続した場合のシナリオで、最悪のケースです。
森林が消えると、生態系の崩壊、二酸化炭素吸収の減少、気候変動の加速など地球規模の環境悪化を引き起こします。
【参考】国連食糧農業機関(FAO)「State of the World's Forests 2020」
・森林減少の主な原因
1.農地拡大と土地利用変化
世界の森林破壊の約70%は農地拡大によるものです。人口増加と食料需要の増大が背景。
2.違法伐採・過剰伐採
経済的な利益追求のために法令を無視した森林伐採が横行し、持続可能な管理が困難に。
3.森林火災・気候変動
気候変動の影響で森林火災が激増し、再生が追いつかないケースが増加。
【参考】FAO「Global Forest Resources Assessment 2020」
・森林の役割と減少による影響
森林は地球の生態系の基盤として極めて重要です。
・二酸化炭素吸収源として地球温暖化の緩和に貢献
・水資源の涵養
・土壌の保全と洪水防止
・多様な生物の生息地
森林減少が進むと、これらの機能が低下し、気候変動の悪化や生物多様性の損失を招きます。
【参考】IPCC第6次評価報告書(2021)
・国際的な森林保全の取り組み
森林減少を食い止めるため、国際社会は以下のような対策を進めています。
・REDD+(森林減少・劣化の防止と持続可能な管理の支援)
・持続可能な森林経営認証(FSCなど)
・違法伐採対策の強化
しかし、まだ課題は多く、森林危機は継続しています。
【参考】UNEP「森林に関するグローバル・アウトルック2020
森林危機を解決するためには、国際的な取り組みだけでなく、私たち自身の意識や行動も欠かせません。
小さな一歩が、未来の森を守る大きな力になります。





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