top of page
Search

林業の現状 〜地球規模の森林危機〜

<持続可能性が問われる地球の森林資源>


こんにちは、モリワク!です。

今回は日本だけでなく、世界全体で深刻化している森林危機について解説します。

地球の森林が今後どうなっていくのか、その危機の現状と背景を詳しくまとめました。


・世界の森林減少の現状

世界の森林は近年も急速に減少しています。

国連食糧農業機関(FAO)が発表する「世界森林資源評価(FRA)」によると、過去30年間で毎年約1000万ヘクタールの森林が失われていると報告されています。

これは日本の国土面積の約3倍に相当する面積が毎年消失していることになります。

主な原因は、農地拡大、違法伐採、都市化、森林火災など多岐にわたります。

【参考】FAO「Global Forest Resources Assessment 2020」


・森林伐採が続くと100年で森林消滅の可能性

FAOや国連環境計画(UNEP)が警告するように、現在の森林伐採速度が続けば、100年以内に地球上から森林がほぼ消失する恐れがあります。

この数字は、現状の森林減少ペースを単純に継続した場合のシナリオで、最悪のケースです。

森林が消えると、生態系の崩壊、二酸化炭素吸収の減少、気候変動の加速など地球規模の環境悪化を引き起こします。

【参考】国連食糧農業機関(FAO)「State of the World's Forests 2020」


・森林減少の主な原因

1.農地拡大と土地利用変化

世界の森林破壊の約70%は農地拡大によるものです。人口増加と食料需要の増大が背景。

2.違法伐採・過剰伐採

経済的な利益追求のために法令を無視した森林伐採が横行し、持続可能な管理が困難に。

3.森林火災・気候変動

気候変動の影響で森林火災が激増し、再生が追いつかないケースが増加。

【参考】FAO「Global Forest Resources Assessment 2020」


・森林の役割と減少による影響

森林は地球の生態系の基盤として極めて重要です。

 ・二酸化炭素吸収源として地球温暖化の緩和に貢献

 ・水資源の涵養

 ・土壌の保全と洪水防止

 ・多様な生物の生息地

森林減少が進むと、これらの機能が低下し、気候変動の悪化や生物多様性の損失を招きます。

【参考】IPCC第6次評価報告書(2021)


・国際的な森林保全の取り組み

森林減少を食い止めるため、国際社会は以下のような対策を進めています。

 ・REDD+(森林減少・劣化の防止と持続可能な管理の支援)

 ・持続可能な森林経営認証(FSCなど)

 ・違法伐採対策の強化

しかし、まだ課題は多く、森林危機は継続しています。

【参考】UNEP「森林に関するグローバル・アウトルック2020


森林危機を解決するためには、国際的な取り組みだけでなく、私たち自身の意識や行動も欠かせません。

小さな一歩が、未来の森を守る大きな力になります。


ree

 
 
 

Comments


bottom of page